ChatGPTのチャット履歴を元に、
ユーザーの活用状況やDX推進のための業務知見を分析
Know Narrator Insightは、ChatGPTを用いた対話型AIシステムのチャット履歴を分析し、直感的な分析結果を提供するソリューションです。
ユーザーの活用状況把握はもちろんのこと、チャット履歴、 AIとの対話から抽出された情報をもとに、自社の業務効率化や製品・サービスの品質向上のための知見を分析することで、DX推進に貢献することが可能となります。
ソリューション概要
ChatGPTを用いた対話型AI システム導入後の困りごと
- 対話型AI システムを導入したが、ユーザーがどんな目的でどのくらい利用しているのかわからない
- 対話型AI システムの活用により既存の業務プロセスを改善したいが、できていない
- 対話型AI システムを用いて新規ビジネスの創出を実現したいが、アイデアが上がってこない
- 対話型AI は従量課金のため、部署や事業部単位で予算の配賦を行いたいが、全体で集計されるためできない
これらは対話型AI システムを運用している企業様の多くが抱えている困りごとです。電通総研が提供するKnow Narrator Insightではこれらの課題を、ユーザーと対話型AIのチャット履歴を分析することによって解決します。
チャット履歴を分析することで、DX推進のための知見を抽出
社内で使用されている対話型AIのチャット履歴には、困りごとや要望、ビジネスのアイデアなど、ユーザーから集められた膨大な情報が蓄積されています。しかし、これらの情報の中から有益な情報を抽出してまとめるには、文章データの分析スキルが必要です。Know Narrator Insightを使用することで、これらのチャット履歴を様々な角度で分析することにより、自社の業務改善だけではなく、サービスや製品の品質向上、新規事業創出につながる新たな知見を得ることができます。
Know Narrator Insightの特徴
- Know Narrator Insightは、データのフィルタリング・検索・可視化により、チャット履歴の直感的な分析を実現
- 電通総研が提供するChatGPTソリューション、Know Narrator ChatやKnow Narrator Searchとシームレスに連携します。各企業様の個別の対話型AIシステムとの連携に関しては、インターフェースを開発することで可能となります。
- 分析対話相談アシスタントが 、対話ログと現在のフィルター条件を通して、実現したい分析手順や、社内ユーザーの業務課題の仮説を教えてくれたりします。
- Know Narrator Insightは、データのフィルタリング・検索・可視化により、チャット履歴の直感的な分析を実現
Know Narrator Insight導入の効果
対話型AIシステムの課題を把握することで回答品質の改善につながる
Know Narrator Insightの分析結果により、対話型AIシステムのユーザーが期待した回答を得られていないケースを把握し、プロンプトの修正や参照先の文書データの追加などの対策を行うことにより対話型AIシステムの改善を行うことができます。ビジネスのアイデアを収集することで、製品やサービスの品質向上、新規事業の創出につながる
製品やサービスの企画にまつわるチャット履歴や顧客向けのQAシステムのチャット履歴をKnow Narrator Insightで分析することで、企画書には上がらなかったアイデアや多くの顧客が持っている要望を抽出することができます。
機能紹介
ユーザーの利用状況分析機能
Know Narrator Insightは、ChatGPTとのチャット履歴から、利用者の利用頻度、離脱要因やロイヤルユーザーの利用目的を分析できます。さらに対話情報を検索でき、「分類」、「要約」など、ユースケースを分析できます。これにより社内のChatGPTの利用状況を把握し、今後の運用方針を策定することが可能になります。
分析対話相談アシスタント機能
Know Narrator Insightは、ChatGPTのチャット履歴を分析し、業務課題の仮説を導き出すAIアシスタント機能が搭載されています。
これによって、ChatGPTのチャット履歴から特定のフィルタリング条件や検索ワードを適用して、業務課題の仮説を対話型で導き出すことができます。例えば、「このユーザー(グループ)が抱える業務課題を教えて。」と指示すると、業務課題の仮説を提示してくれます。
また、「毎週利用するユーザーを知りたいのだけど、どう分析すればいい?」と言ったように、社内の分析担当者が実現したい分析手順を提示することも可能です。
(ユーザー)「このユーザー(グループ)が抱える業務課題を教えてください」
(アシスタント)「このユーザー(グループ)が抱えている可能性のある業務課題は以下の通りです...」回答品質評価機能
Know Narrator Insightは、社内文書を参照したChatGPTの回答品質も分析可能です。参照文章の中からどのインデックスの、どのファイルが多く参照されているのか分析できます。これにより、ChatGPTの知識バイアスを理解でき、回答品質低下の原因調査がおこなえます。この結果から参照ファイルの編集や追加といったデータ改善方法を決定することができ、継続的な改善活動につながります。
高度な自然言語処理機能
Know Narrator Insightでは、電通総研の持つ高度な自然言語処理技術によって実現されるオプション機能が3つ搭載されています。
- 対話に対して自動的にタグを付与 Know Narrator Insightが自動的に対話の内容に対応するタグを付与します。このタグを検索することでチャット履歴から探したい内容の対話を簡単に見つけることができます。
- 類似した対話をグルーピング 内容が関連した対話をグルーピングすることも可能です。この機能により、ある対話と内容が似ている別の対話を簡単に見つけることができます。
- 質の高い質問の評価 Know Narrator Insightではユーザーの質問の質を評価し、質の高い対話のみを検索することにより、効果的にChatGPTを活用している対話だけを抽出することができます。
活用イメージ
ChatGPTによる業務改善方法の抽出と展開
各ユーザーの対話型AIシステムのチャット履歴をKnow Narrator Insightにより分析することで、ユーザーが実践しているChatGPTによる業務改善方法を抽出することができます。他のユーザーも利用可能な業務改善方法は対話文をプロンプトテンプレートとして展開することも可能です。優れた利用方法が社内で広まれば社員の作業負担が軽減し、業務の生産性の向上に繋がります
自社製品・サービス改善・企画のための知見の獲得
ChatGPT によって構築された自社サービスのFAQシステムのチャット履歴から顧客が感じている課題や要望を抽出することができます。得られた情報をもとに、自社の製品やサービスの改善点を発見することが可能です。これにより、既存サービスの品質向上や新サービスの企画立案を行うことができます。
「Know Narrator Insight」へのご興味やご質問がありましたら、こちらのお問い合わせフォームよりご連絡ください。弊社のデータサイエンティストによるご相談も承っております。お問い合わせお待ちしております。