2023年のAITCをふりかえって

~今年は一言でふりかえると、生成AI元年でした~

はじめに

昨年も以下のような形で1年をふりかえったコラムを書きましたが、

https://isid-ai.jp/column/column43.html

今年もニュースリリースから2023年をふりかえってみたいと思います。 本AITCのサイトは、以下のURLから、AITCのニュース一覧が閲覧できます。

ニュース一覧 | AITC

上記今年のニュースをリスト化したものが以下となります。

今年は生成AI:ChatGPTの年でしたが、その初動は?

ChatGPTは、2022年11月30日に「OpenAI」により公開されました。ChatGPTは、リリースから5日で100万人、2カ月で1億人を突破したと報じられています。2023年2月には、MicrosoftがChatGPTの開発元であるOpenAIに数十億ドルの追加出資を発表がありました。

ビジネス現場では、このニュースが出たからと言って、すごく引き合いが来たとか、大きな変化が合ったわけではありませんでした(お客様との会話ではありましたし、社内では研究開発は進めていました)。

しかし、AITCでは以下の日本マイクロソフト様主催のイベントをきっかけに大きな変化がありました。

「Azure AI Day 2023 ~最先端AIテクノロジーのこれからと今~」 www.isid.co.jp

このイベントでは、AITCの牧田と小松原が、[Customer Story Track] ~様々なお客様事例をご紹介~「AzureのAI-OCRを活用したDX事例~自治体DX化から、社名変更による図面修正プロジェクトまで」と題して、Azure AI Document Intelligence(Azure AI Document Intelligence | Microsoft Azure)を利用した様々な事例を発表しましたが、このイベントの中で、日本マイクロソフト様から、無償版ChatGPTと同等のAPIであるGPT-3.5-Turboと、高精度のGPT-4がAzure OpenAI Serviceからリリースされたことと、パナソニックコネクト社の事例として、GPTを既に自社の国内社員12,500人が自由に利用できるようにすることで、生産性が向上したという発表がありました。

パナソニックコネクト様の事例の内容は、以下のページが該当します。 news.panasonic.com

当時、パナソニック様のように、セキュリティを十二分に考慮した形で、ChatGPTを自社の業務に活用したい、というご相談が、この発表の次の日からありました。

すべての社員が安心・安全にChatGPTを業務活用できるソリューションKnow Narrator

2023年3月下旬からのChatGPTの引き合いが増えたことと、Azure OpenAI Serviceが日々進化するという状況から、個社個別に対応していては、お客様に対してタイムリーなサービスが提供できなくなることを見越して、AITCは、Know Narrator/ノウナレーターの開発を計画し、いち早く早くソリューション提供を開始しました。

isid-ai.jp

上記サイトに記載されている以下のイメージのように、

https://isid-ai.jp/assets/images/product/KN-All.png

Know Narratorは、リリース当初から、業務活用を前提としているので、単にChatGPTを、GPTの学習に使われないように安全に使えます(Know Narrator Chat)、ということだけではなく、業務活用していくことで、利用ログの分析が求められる(Know Narrator Insight)ということ、それら分析結果を踏まえて、様々な業務に適用していくことの中で、どの企業でも有益であろうGPTが知りえない社内の機密文章を踏まえたGPTの活用(Know Narrator Search)ができる、3つのソリューションを、最初から準備して提供しました。

このソリューションをお客様にとって有効な形で活用しながら、環境構築だけではなく、GPTのコンサルティング、GPTを利用した業務システム開発を推進しています。

また、Know Narratorは、Know Narrator InsightやKnow Narrator Searchからでも開始できます。最近は、自社でChatの仕組みを構築済みの企業が増えてきていますので、その部分はお客様の仕組みを使って、そのあとの分析や社内文章活用に、Know Narrator InsightやKnow Narrator Searchを利用いただいているお客様も増えてきています。

Know Narrator関連のニュースリリースを一挙に説明

まず、10月には、世の中にもっとKnow Narratorを知っていただきたく、導入企業様が20社を超えたことをきっかけとしてニュースリリースを実施しました。

ISID、独自開発した企業向けChatGPTソリューション「Know Narrator(ノウナレーター)」を20社へ導入
~セキュアな利用環境の構築や活用促進コンサルティング、人材育成などを包括的に支援~
www.isid.co.jp

ISIDは、Azure OpenAI Service リファレンスアーキテクチャ賛同パートナー プログラムに参画しています。この賛同パートナーは、以下のURLをご参照頂ければわかりますが、100社を超えています。

www.microsoft.com

その100社の中で、パートナー独自のリファレンスアーキテクチャ (RA) の公開、事例発表、Marketplace への公開などの条件を達成することで、Advanced Partnerとして日本マイクロソフトから認定いただくことができますが、ISIDはこの100社の中でもっとも早いタイミングで、「日本マイクロソフトのリファレンスアーキテクチャ賛同プログラムでAdvanced Partnerに認定」されました。

ISIDの社内文書参照型ChatGPTソリューション「Know Narrator Search(ノウ ナレーター サーチ)」リファレンスアーキテクチャを公開、日本マイクロソフトのリファレンスアーキテクチャ賛同プログラムでAdvanced Partnerに認定 www.isid.co.jp

AITCは、マイクロソフト様との連携をずっと昔から実施しており、AIアワードを受賞しています。

「マイクロソフト ジャパン パートナー オブ ザ イヤー 2022」において「AIアワード」を2年連続で受賞(2022年07月20日) | お知らせ | 電通総研

ChatGPTが出てきて、急いで日本マイクロソフト様とパートナシップをという企業とは違い、日本マイクロソフト様とのコミュニケーションも日々実施しています。日本マイクロソフト年末最大のイベントであるMicrosoft Ignite Japanに出展しました。 私も大阪の現地に行き、現場のお客様の声をたくさん聞くことができました。

info.microsoft.com

また、Know Narratorをベースに、自治体様向けに、自治体職員の皆様が通常業務を行うLGWAN上でAzure OpenAI Serviceを業務活用できるソリューション、「minnect AIアシスト(ミネクト エーアイアシスト)」をリリースしています。

ISID、自治体向けにセキュアなChatGPT環境を構築するサービス 「minnect(ミネクト) AIアシスト」を提供
~自治体特有の庁内文書を参照し回答を作成、庁内業務や窓口業務の効率化を実現~
www.isid.co.jp

顧客接点DXでは、従業員向けコンシェルジュソリューションにも、Know Narratorが使われています。

従業員向けコンシェルジュソリューション crm.dentsusoken.com

このように、Know Narratorを基盤として、ISIDの様々なソリューションやプロジェクトへの適用も進んでいます。

年末に、小野薬品工業株式会社のユーザー事例を発表することができました

小野薬品工業株式会社
Azure OpenAI Serviceの活用で全社員の生産性・創造性とITリテラシーの向上を目指す
www.isid.co.jp

ISID AI Days 2023 ~全社導入事例から学ぶ ChatGPT 本当の価値と活用のロードマップ~

“いまさら人に聞けない基礎知識から先進企業の全社導入事例まで、オンデマンドでイッキ見できる2週間!”と題して、12月にセミナーを実施しました。

このセミナーでは、Know Narratorを活用いただいている企業様の中から、小野薬品工業株式会社様と、株式会社山口フィナンシャルグループ様からユーザー事例の発表をしていただいたり、”Microsoft CloudでAI時代をリードする”と題して、日本マイクロソフト様からも発表をいただきました。

ISID AI Days 2022以上に非常に多くの方に参加頂き、アンケートのご回答も多く頂きました。頂いた内容を踏まえて、より良いソリューション、より良いサービスを提供していきます。ご参加頂いた方、本当にありがとうございました。

AI/データ活用人材育成ソリューション:HUMABUILD

ChatGPT関連のビジネスやコンサルティングを、ゼロから立ち上げた年でしたが、今までやって来たビジネスも、引き続き好調でした。

その中でも、11月の以下のセミナーでも様々お話ししましたが

mfg.isid.co.jp

DX推進のど真ん中である、実践的AI/データ活用人材育成ソリューション:HUMABUILDは、新規のお客様も増えましたし、ご支援も継続しています。ChatGPTをビジネスに活用していけるような人材になるためには、というような生成AIの活用をテーマにした人材育成も進んでいます。来年は、今まで以上に、幅広い領域で展開できるよう強化して推進していきます。

2024年もAITCやそのソリューションにご期待ください

2024年は、企業が予算を取って、生成AIを活用していく年になると予想されています。最近のAITCのコラムは、生成AI関連が大部分を占めていますが、このあたりの内容をベースに、Know Narratorは進化していきます。

2023年は生成AI関連以外でも、OpTApfやDiCA、TexAIntelligenceを活用した本稼働プロジェクトなど、様々なプロジェクトが推進できました。 生成AIに関しては勿論のこと、生成AI以外でも、AIに関して検討を進めたいという方はぜひご連絡頂ければと思います。

2024年もAITCやそのソリューションにご期待ください。

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執筆
AITC センター長
深谷 勇次