はじめに
こんにちは、AITC AI製品開発グループ Kaggle Masterの阿田木です。
最近のKaggle人気の追い風もあり、チームAITCとして、チームを組んでKaggleのコンペに出ることにしました。
※Kaggleとは、データ分析者や機械学習エンジニアがデータセットを探索して洞察を得ることや、新しい機械学習アルゴリズムを開発して、その精度を競うプラットフォームです ja.wikipedia.org
なぜKaggleをやるか
なぜ、我々がKaggleに取り組むのかにはいくつか理由があります。以降で述べていきたいと思います。
グループ間のコミュニケーション活性
AITCはAIコンサルGr.とAI製品開発Gr.の2つのグループに分かれています。AIコンサルGr.で発見した課題を、効率よくAI製品開発Gr.で開発している製品に組み込んだり、ユーザーの方から得られる製品の課題点などをグループ間で共有するためには、コンサルGr.とAI製品開発Gr.間のコミュニケーションが大切です。 そこで、コミュニケーションの1つの手段として、コンサルGr.とAI製品開発Gr.の横断のチームを組んで、Kaggleに取り組んでいます。
スキルアップ
Kaggleは、AIやデータサイエンスの技術分野でも、最新の知識を得ることができるため、キャッチアップの場としても重要な取組みになります。 普段の案件以外の領域にも挑戦することができるため、個人の守備範囲を拡げることにもつながります。
最近では、ChatGPTなどのAIチャットボットも登場して、情報をより直接的に取得することができるようになりました。しかし、実際に検索された手法を使ってみると思ったようにいかないことも多分にあります。ですので、実際に使ってみて判断するというのは依然として大事な工程です。 さらに、論文で出たばかりの手法などは、最新のAIチャットボットでも、うまく出力することができなかったりするため、データ分析の集合知であるKaggleを触っておくということは、情報のキャッチアップという点でも重要です。
広報
Kaggleで優秀な成績を収めることで、我々の存在を世界中に認識してもらうことができます。そうすることで、会社に対しても貢献することができるという点で非常に重要な取り組みになります。昨今の高度IT人材の獲得競争を有利にするという側面もありますが、Kaggleなどのデータ分析に興味をもって取り組める方と一緒に働きたいと思っており、そういった方々に我々の存在を知ってもらえたらと思います。
取り組みの目的地
Kaggleエキスパートやマスターの人口を増やす
直近の目標は、参加者にKaggleの楽しさを知ってもらい、Kaggleのエキスパートを増やすことです。 また、メンバーには複数の銀メダル所持者もいるので、金メダルも狙って、Kaggleマスターも誕生させたいです。
最終的にはグランドマスターを輩出したい
私自身はソロの金メダルを取得しているのですが、メンバーの力を借りてチームとして好成績をとることで、グランドマスター昇格条件である金メダル5つ所持を目指したいと考えております。ぜひ、皆さんの力をお借りしたいです。
どんな感じで取り組んでいるのか
タスク管理にはAzure DevOpsを用いております。 Azure DevOpsは、我々の製品開発にも活用しているツールで、アジャイルな製品開発を実現するために重要なツールとなっています。思いついた手法はバックログとして作成し、手の空いている人が自分でアサインすることで、各個人が現在どんな状況か可視化しながら効率的に進めることができています。
また、Kaggleの経験が浅いメンバーには、勉強会を開催しています。 コンペの概要理解から、モデル作成、結果の提出まで1通りの進め方を理解してもらっています。
おわりに
今後も、積極的にKaggleなどデータ分析コンペ関連の情報を発信していこうと思います。
チームを組んでKaggleのコンペに参加すると、1人でコンペをしている時より楽しく取り組めています。
継続的に取り組みたいと思っており、取り組みに一緒に参加してくれる方も募集しています。 興味のある方は、ぜひAITCにお問合せください。
執筆
AITC AI製品開発グループ
阿田木 勇八